独居の親を思う子の気持ち
2021年05月17日
2020年以降のシニア独り暮らしの数は増加し、2040年までには60歳以上人口の40%は独り暮らしと予想されています。
そうした親を元子供たちはどのような気持ちなのでしょうか。
厚生労働省の「人口動態調査」によると2007年〜2016年の10年間で最も多い高齢者の不慮の事故は「誤嚥などによる窒息」です。ついで救急搬送される事故で最も多い「転倒・転落」。次に「溺死・溺水」と続きます。夏場は近年の猛暑による「熱中症」も心配されます。高齢であればあるほど事故のあとの回復力が懸念されるため、事故を予防できるかは大きな課題ですが、最も避けたいことは、万が一のときに救急車が呼べず、誰にも看取られることなく死後発見される、孤独死に繋がってしまうことです。
これは高齢のシニアに限らず、60代でああっても同じことが言えるでしょう。早期の発見通報が必要です。
子が心配する内容
・体調
まず、心配するのは体調。
独り暮らしの場合は、何か状況が悪くなったり急に倒れた場合、誰かを呼ぶことができません。
それは緊急通報装置があっても同じことです。
・火の不始末
ガスは危険度が増します。IHに変更すれば問題なし。電気のブレーカーの増設や100V又は200Vの商品なのかは確認が必要です。
・生活習慣病(同じものを食べ続けるなど、食生活の乱れ)
独りの食事だとめんどうくさくなり、何も考えず食事をとってしまいがちです。1年後急激に体調が悪くなるのはこのせいです。
・食事、清掃
清掃や食事のために親元へ行くのはなかなか苦労します。
解決するためにどうすれば?
それならば同居かと考えます。自宅が2世帯仕様ではない、居室が足りない、親の家に住むわけにはいかないなど不都合が生じます。
そもそも同居を望まない親という場合があります。
親としても、こどもの生活音が気になったり、まだまだもっと自由に生活したいなど希望があるからです。
急な体調不良や緊急事態時は本人で通報するに越したことはありません。通報システムの導入を検討です。80歳以上の高齢の場合、緊急通報システムの貸し出しを行ってる自治体もございます。
近所付き合いが深いと近所同士の見守りができるのですが。社宅や寮、アクティブシニアのシェアハウスであれば気兼ねないですね。
自由であっても、食事や清掃など気になるところ。業者におねがいするわけにもいかず、子供が清掃しに行くわけにもいきません。
最近では、コンビニやスーパーのお惣菜も充実し美味しくなっております。インターネットで調理済み商品を購入し、配達できる機会が増えました。NETやスーパーを駆使すれば、自炊せずでも大丈夫そうです。
暮らし方の変化と楽しみの充実
一人で暮らす場合、他人との交流や会話が必要になってきます。コロナ禍とはいえ、交流は大切です。ワクワクドキドキは失わないよう外に目を向けましょう。楽しそうに元気に過ごしてる親であれば安心です。何かあった時相談できる体制も肝心。家族以外に相談できる管理人がいる住居や相談相手が近くにいる住居を探しましょう。
総務省、グットライフシニア、WHILL、情報参照