大人のシェアハウス 理想の部屋は?訳アリでも大丈夫なの?
2019年06月25日
50代以上も住める大人なシェアハウスってどんな感じだろうか。
シェアハウスってどんなところ?
1990年代、ゲストハウスという呼称だったころは保証人無し、家具付きということで、英語の先生などの外国人勤労者ニーズが高く、70%は外国人入居者でした。
バブル崩壊後2000年に入ると旅帰りの日本人や狭くても都心の職場が近い場所を選ぶ日本人が増えました。メディアでは狭い場所に押し込むなどネガティブなイメージ報道がありましたが、実はドミトリーでも共有部があるため楽しく生活している方が多く、メディアが好む報道と実際の差を感じたものです。
後に、ドミトリーよりも個室、今では出会いを求めたシェアハウスや高級大型路線、co-living、airbnb、あちこちに住める定額住居など多様化が始まっています。
断捨離を追求し、なるべく身軽に住居を選べるようになりましたね。
気軽にあちこちとはいっても、やはり定住の場所は欲しいもの。特に50代以上は一定の広さと安心して長く住める場所を欲する傾向にあります。
そして50代以上で未婚、一人暮らしの方は増えつつあります。
これは生涯未婚率の上昇や、離婚死別等で一人暮らしをしているからです。近年はちょっとおしゃれに「おひとり様」とも呼ばれています。
50歳を過ぎて独り暮らしだとなんだか後ろめたい気持ちになろうかと思います。しかし、おひとりさまでも充実した毎日を過ごす方は大勢います。
好きなところに旅に行く、友人とディナーに行く、買い物をする、イベントやパーティに出かける。など社会人を謳歌する方々です。
シェアハウスの入居者が変化し始めた
20代が中心でわいわいパーティーしたり友達作ったりするのが日本のシェアハウスでしたが、近年変化が出てきています。
一般的には30代以上はお断りの業者が多かったのですが、40代でも入居可能の物件が増えています。
また、高齢者とともに暮らす新しい試みの物件も増えてきました。
しかし入居しても結局20代が多く、そりが合わなかったり雰囲気になじめなかったりと問題はあります。また、シニアの方は今までのこだわりがあるのでルールに従えないなどかたくなな点もあるようです。
管理会社は明確なルール作りと皆が心地よく住める環境、多少のずれは許せる臨機応変な対応が求められます。
どんなシェアハウスが心地よいのか
水回りが共有というのがシェアハウスの基本です。自分だけの水回りが欲しいという方はアパートをチョイスした合が賢明でしょう。
ではなぜシェアハウスなのか。
誰もいない家に帰る、音のない声のない家に帰る、一人で何か起こった時に助けてもらえる環境ではない、誰ともしゃべっていない。
そんなことを解消できるのがシェアハウスの基本です。
設備は中型から大型のラウンジ。
独りで酒を飲むのがさみしい時は、グループラインなどを利用し誘うのも良いでしょう。誘うときは割り勘でなく自らお酒やつまみを用意するほうが集まりやすいです。そこは大人のエチケットですね。
大型の大浴場
せっかくのシェア生活。家庭用の風呂やシャワーでは物足りません。大きな浴槽がある物件で心地よく一日の疲れを癒したいものです。
数名では入れれば裸の付き合いですぐに仲良くなれます。独りじゃないひとり暮らしの醍醐味です。
入浴は楽しみの一つ。仲間たちと協力して簡易サウナをDIYするのも良いでしょう。管理会社と協力すれば常設してくれるかもしれません。
サウナ付きハウスは目指したいポイントです。
庭や菜園
庭があることで洗濯やのんびり空間が作れます。庭では菜園などあると楽しみが増えますね。夜風が当たれるウッドデッキなんてロマンチックですよね。
駐輪場
自転車やバイクが止められれば行動範囲も広がります。シェア自転車があれば最高で、シェアカーがあれば文句なしです。
個室は6帖ほしい
都心の個室は約4.5畳(7㎡)程度が基本。これでは都心ですが窮屈です。少し郊外に外れれば、6帖~8帖(9㎡~13㎡)は確保できます。押し入れ収納があると大変快適に過ごせます。もちろん部屋にはwifi設備と家具家電。テレビジャックがあればなおうれしい設備です。
どんな人が住んでいるのか
郊外のハウスは比較的大人が好むエリアです。例えば調布界隈は隠れた人気エリア。都心にも20分ほどで着く割に広い部屋を用意している物件が多数あります。シェアハウスのポータルサイトでは中々検索しにくいですが、京王線沿線は一般家庭も好むエリアなので落ち着いた住宅地が広がり、治安も非常に良いです。
当然シェアハウスには20代も多いですが、緑あふれるこの地域はベテランの40代から50代が好むエリアで、暮らしていて不都合はないどころか環境抜群なんです。
ベテラン世代40代から50代が住むシェアハウスは問題解決能力が非常に高い傾向にあります。またシニアも一緒に住むことで雰囲気がほんわかします。
なお、問題発言をする方やネガティブな発言ばかりする方はシェアハウスには向きません。自分でそのような発言をしてることは気づきにくいので管理会社が判断するかと思います。
自立した高齢者が住めるシェアハウスもあります。この場合管理会社が柔軟で市区町村や近隣ケアセンターとどのようにつながってるかが大切です。単純な不動産業者ではなく、介護の資格を保有した業者を選びましょう。
私、訳ありなんですけど。。
シェアハウスにはいろんな人が住んでいます。上京し始めた人や、離婚した人、別れた人、別れたい人、子供がいる人などなど。
40代以上は何となく周りを気にしてシェアハウスを選ばないようですが、住んでみると意外と快適。人の声や物音はしますが、
それは「誰かが住んでいる安心感」
につながります。誰もいない暮らしより、誰かがいる暮らし。気を使いつつも遠慮なく自由に暮らしましょう。
また、新しい住居が決まったとか、同棲することになったなど、そういった場合でも家具は備え付けなので荷物も軽やかに比較的素早く対応できますね。
まとめ
2020年のシェアハウスは20代だけのものではなくなります。50代も60代も高齢者も住める、それは今までもあった長屋暮らしの進化。
つながりの薄い現代であるるとともに、「誰かがいる安心感を感じた生活」にSHIFTし、高齢者になっても安心して生活できる、「独りじゃないひとり暮らし」へと進化してゆくことでしょう。